なにか最近インターネットを見ていると、「Voyage MPD」という見慣れないものが一部で話題になっているようです。これ何かと言うと、PCで動作する音楽再生専用のLinuxディストリビューションのようです。元々MPDというLinuxの音楽再生ソフトの音が良いらしいということで、余計なソフトをそぎ落とし音楽再生専用に特化させたものが、Voyageというディストリビューションという認識で良いのかな。
 具体的にどんなものかというと、とりあえず動くPCにVoyage MPDをインストールすると、ネットワークトランスポートになるというものです。なにせ元がPCなので、そのままでは音を出すことができないため、基本的にUSB-DDC・DACと組み合わせて使うようです。
 まず必要なもの
1.i386もしくはamd64系CPU搭載PC 見た感じではARM用とか無い模様
2.サウンドデバイス 基本的にはUSB-DDCもしくはUSB-DAC
※Windowsの専用ドライバ等必要無いものは動くはず。専用ドライバを使う物は動かない可能性あり。Hiface EVOは動かない。
 ちなみにPCに関しては
http://linux.voyage.hk/voyage-mpd
こちらの本家サイトから「Voyage MPD Starter Kit」を買えば、インストール済み状態で手に入ります。$136で今の円高なら1万ちょいで手に入ります。海外通販でもちろん英語だけどNe!
 Starter Kitで使われているM/Bは日本でも売られており、値段は上がりますが購入できます。この場合は自分でインストールする必要があります。
 で、私は適当にATOM搭載小型PCで安いやつをゲット。ついでに容量は少なくて良い(1Gあれば十分)ので、安いSSDも買い、これにインストールすることにしました。2品で1万ちょい。
 まずインストール方法ですが、やって見て分かったことが、意外とUSB接続のDVDドライブからのブートには、対応していないということ。恐らく1番楽なのは、USBメモリからブートすることです。こちらは最近のPCで対応していないものは、無いと思います。
 まず本家サイトから「Voyage-MPD~.iso」というイメージをダウンロード。
http://unetbootin.sourceforge.net/
 ここからUNetbootinというソフトをダウンロード。UNetbootinを管理者権限 で起動し、isoをUSBメモリにインストール。
 USBメモリをVoyage MPD用PCに差す。ついでにネットワーク接続用にlanケーブルと一応USB音楽デバイスも差す。起動するとUSBメモリからVoyage MPDが起動する。しない場合はBIOSからUSB起動の順位を上げておく(内蔵HDD等より上に)。
 実際のインストールに関しては、他に素晴らしいサイトがあるので、割愛。
 設定も基本的にそちらのサイトの通りで良いのですが、一つだけハマッたことが。
 そのままでも使用はできるのですが、「MPC」のコマンドが一切使えません。例えば「mpc version」でバージョンチェック等が出来ません。サイトの方は当然のことすぎて書いていないのか、環境に依存するのかは分かりませんが、mpcコマンドを使うためにはネットワーク設定ファイルが必要です。
/etc/hosts             127.0.0.1 localhost
/etc/resolve.conf         nameserver 127.0.0.1 ←ルータのIPアドレスを入力
これらは私の場合には最初は存在していませんでした。この二種のファイルをテキストエディタ(vi等)で作成し、右の内容を記載して上げることで、mpcコマンドが使えるようになりました。
 さて肝心の音質なのですが、Wave Flie PlayerとKMPlayerの二種と比較してみました。う~ん確かにVoyage MPDはこれら二種と比べても、より音がクリアに聞こえます。個人的にはWave Flie PlayerとKMPlayerの良いところを足して、更に解像度が上がった感じ。評判になっているのも頷けます。
 ネットワークオーディオ用LANケーブルが1万オーバーで売られている現状、1~2万の投資でこれだけの音質改善がはかれるのであれば、十分ありだと思いました。
 問題としては、やはりLinuxであるということ。難しいとはまでは思いませんが、解説サイトを回り調べていく努力は必要になると思います。Linuxに慣れている人なら余裕なんでしょうね~。

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