なんとなく天と地と

　昨日、天と地とを見ました。なんというか、実に凝縮された内容でしたね。原作のボリュームを考えると、3倍速で見ているようなスピーディな内容も頷けます。原作を見ていても見応えがある、早さでした。
　まず毘沙門天を出して、お笑い面をカバー。血なまぐさい戦国の世に一時の和みをもたらせてくれました。藤紫でエロスをカバー。これは原作通りですが。さらに大河にあやかり、勘助が登場。実にサービス精神旺盛です。
　ストーリー的には、なぜか謙信が不義の子だとか言われたり、大熊がなぜか越中で反乱を起こしたあげくに討ち取られたりと、先の読めない展開が出てきます。ラストの川中島も素晴らしかったですね。秒殺される勘助。勘助から溢れる小物臭は、大河と差別化されてましたね。謙信は本陣に乗り込み、信玄を討ち取れる状態になっても見逃します。信玄を倒すために大軍を送り込んでおきながら、敵大将を見逃すというあたり、大物感がにじみ出てました。
　謙信役の松岡さんは、今風の青年を好演してましたね。役名を知らなければ謙信と分からないくらい、爽やかに演じていました。信玄役の渡部さんも、チョイ悪おやじを見事に演じていました。あ、藤紫は原作の雰囲気が良くでていたと思います。
　見終わって頭によぎったのが、戦国自衛隊　関ヶ原の戦い　でしょうか。さすがに戦国自衛隊には及ばないと思いますが、こちらもなかなか楽しめる内容だったと思いました。